カジュラホからバラナシまでの道のり
カジュラホには2日滞在し、次は最後の目的地バラナシです
とはいえ、カジュラホからバラナシへの直行の電車はないらしいorz
なので、サトナという中ぐらいの街を中継してバラナシ行きの電車に乗ることに。
そのバス内での体験したことと、バラナシでの滞在記を記事にまとめました。
バスの中の格差社会
朝からバス停に。
相変わらずボロボロのローカルバス、ひたすら揺られます。
乗車率は150%。イスに半ケツ状態でインド人に揉まれながら2時間。
もう慣れました。
大体5~6時間乗ったぐらいでしょうか
後部座席の方から怒声と、むせび泣く声が聞こえます。
何事かと思って振り向くと、10歳ぐらいの少年が、乗客達にリンチにされています。
ヒンディー語だったので、何を言っているのかわからなかったけど、どうやらそ無賃乗車した少年にキレているみたい。バスの料金回収のおっちゃんは
「罰則金500ルピー払え!払わないなら降りろ!」と怒鳴りつけます。
運賃も払えないのに、払えるわけがないだろうよ・・・
少年はバスの座席にしがみついて、周りの乗客に殴られ蹴られるのを苦痛の顔で耐えています。
( というか、なぜ周りの乗客は殴るんだ・・・大の大人が小学生を殴るのか・・・ )
そしてついに少年は周りの乗客に引きずり出され、雨と雷が降りしきる外に投げ飛ばされます。
少年はうずくまって動きません。
雷雨の中、大人達にリンチされ満身創痍の状態
近くの街まで少なくとも歩いて1時間はかかります。
そんな彼を見捨てて、バスは残酷にも走り出します。
私は、どうもすることもできませんでした。
最初は、彼の罰金代も含めて払ってあげようかと思ったのですが
隣の乗客に
「関わるな、関わればお前も同じようになる。悪いのはあいつだ」
と言われ、ただ見ることしかできませんでした。
確かに、無賃乗車をした少年が罰を犯したことはわかります。
おそらく階級の低い少年だったのでしょう。
けれども、たった数十ルピー。日本円で100円もいかない無賃乗車をするだけで
小学生ほどの少年が死ぬかもしれないほどリンチされる。
日本ではありえない光景。
今でもこの情景は鮮明に頭にこびりついています。
日本との差を感じた瞬間でもあり、またインド国内での格差を感じた瞬間です。
サトナ駅からバラナシ駅へ
バスから降りて、サトナ駅にむかいます。
途中、ペプシとサモサを買って列車を待ちます。

サモサと思って買ったら、パイ記事にチリソースみたいな奴だった。
美味しいかったからいいけど

もう駅のホームに牛ちゃんがいても驚かないよ
なぜかインドの牛って少しずつ動いていて、気づけばどっか行ってるんだよね
久しぶりに乗る寝台列車!バス続きだったのでとても快適♪

端っこの席だと、のびのび足を伸ばせます
ところで、インドの列車には掃除をしにくる人がいます。
ちょうど空のペットボトルがあったので、捨ててもらおうとペットボトルを渡そうとすると・・・
隣の乗客が
「ダメだ。こいつらにはこうやって渡すんだよ!」と
私の持っていたペットボトルを奪い取って、掃除係の人に投げつけます。
掃除係の頭にクリーンヒット
それを見てクスクス笑う周りの観客達
黙ってペットボトルを取ってそそくさと帰る掃除係の人
乗客に聞けば、彼らに感謝の言葉なんて贈る必要はないみたいです。
ここでも階級差別があるのかぁ・・・と複雑な気持ちになりながら、眠りにつきました。
ついに到着!雨期のバラナシ
寝台列車の決して快適とは言えない揺れから目覚めます。
きちんとマスクをして寝たのに、風邪っぽい・・・
街全体が埃っぽいのと、エアコンの効き過ぎで風邪をひきやすい環境なんだよね
バラナシ駅に降りると、くるわくるわ客引きが
ガイドはどうとか、リキシャがどうとか、ツアーがどうとか
もうインドを半周した私。軽くあしらえるようになった自分に少し感動。
一番安いサイクルリキシャ(自転車と人力車を合わせたみたいな)に乗って、バックパッカーが集まるゴドウリヤー交差点まで連れて行ってもらう。
途中、リキシャのおっちゃんが
おっちゃん「いまは洪水で、ゴドウリヤー付近は水がせまってきて危ない。」
「まさかwwwとりあえず行ってくれよwww」
どうせマージンが欲しいが故のはったりはったり
おっちゃんは訝しげになりながらも、ゴドウリヤ付近までペダルを漕いで
「これ以上は進めない。すまんな」
私「いやいや、まだ進めるだr・・・!!!」

ホントでした
ごめんおっちゃん疑って
街のいたる所まで濁った水が。
とりあえず宿を探そうと、歩き方に載ってたブッダゲストハウスへ。
このバラナシという街。
非常に街が入り組んでいて、ゲストハウスを探すにも一苦労。
そして何より他のインドの都市と違って
客引きがおかしい日本語を使ってくるので、非常に厄介
断っても断っても「ナンデ?ナンデ?」と言ってついてくる
気づけば客引きに囲まれて、日本語でひたすら
「ゲストハウス、ヤスイ、キテ」
「ジャパニーのチ⚪︎コチッサwww」
「ハッパ!マリファナ!タイマ!キモチイイヨ。イクラ?」
「オニーチャンどこからキタ?オーサカ?ナンデヤンwww」
「そっちはデンジャラス!だから俺のゲストハウス!」
・・・・・・・・・・
オイ、インドに来た日本のバックパッカー諸君
変な日本語教えてんじゃねーよ
この街は、ヤバイ。どこの都市にもない雰囲気。混沌、カオス。
入り組んだ迷路のような路地に、どこからともなく現れる人
人。人。人。牛。犬。牛。糞。水。
なんとか辿り着いたゲストハウス
これまでの街を一人で歩いてきた疲労がピークに達しました。
高熱を出して、ゲストハウスのベッドにぶっ倒れました。
バラナシ編その2に続く・・・