デリー初日!けれど生憎の雨・・・
宿で目が覚めたのは朝の7時半。夢も見ないほどぐっすり眠れました。
洗濯したシャツは全然乾いてない・・・
雨期のインドはなかなか湿度が高いです。
ササッと身支度してチェックアウト。
宿を出てみると、生憎の大雨・・・
まだチェックアウトしなければよかった(´・ω・`)
雨期限定?レインコートぼったくり
雨が降り注ぐ中、傘もレインコートも持ってきてなかったので、歩いてデリー駅まで向かいます。途中、チャイ飲んでるおっちゃん達と一緒に座って
「どっかで傘売ってない?」
と聞いても
「知らねぇなぁ。傘なんていらねぇよ!」
と返ってくるばかり。仕方なくずぶ濡れになりながら歩いていると、隣の露店のおやじが
「オイオイ、そんな濡れてどうすんだよ。とりあえずこっち入れ。」
と、中にいれてくれました。否、引きずりこまれました。「とりあえずチャイでも飲めよ。」と言われる。
流石にこんな昼間の大通りから睡眠薬入れる奴もいないだろうから、いただく。
ウマい。( インドではチャイに睡眠薬を入れて強盗する事件があるそうです。)
私「めっちゃ雨降ってるねー」
オッチャン「雨期だからなぁ。流石にこんな中歩くやついねぇぞ?レインコート買ってけよ」
私「そうなん?うーん・・・。ちなみにいくら?」
オッチャン「50ルピーだぜ。」(※1ルピー=2円と考えてください。)
私「安いな!そりゃいい。買うわ!」
で、ただのレインコートを買うだけなのに店の奥に連れていかれる。
オッチャン「とりあえずサイズはかるから、これ着てみ」
私「いやいや、もう上だけでいいって。サイズとか適当でいいよ。」
オッチャン「いや、試着しなきゃダメなんだ!」
とか言って、執拗に試着させようとしてくる。めんどくさい。
私「もういいよ。これちょうだい。」
そういって50ルピー札を渡す。すると・・・
オッチャン「500ルピーだ。」
?( ^ω^ )?
聞き間違いだったんだろうか。
いや、いくらリスニング力が無いからと言っても
ファイブハンドレッドと、フィフティを間違えるほど耳は悪くない。
( こいつ・・・ボッタくろうとしてやがる。)
しかし、既に店の奥に連れ込まれているからタチが悪い。味方を呼ぼうにも呼べない。こうなれば交渉していくしかない。
私「オイオイ。最初50ルピーって言ったじゃん。」
オッチャン「いやいや、500ルピーだ。」
私「わけわからん。もういいわ帰る。」
オッチャン「いやいや、ちょっと待て。試着しただろう?なら払わないと。」
それは試着とは言わねぇ・・・。
私「いや、もういい。とりあえず帰るわ。」←店の外に歩きはじめる
オッチャン「ちょっと待てって。外雨降ってるだろ?400ルピーにまけてやるよ。」
私「高いよ!冗談だろ?出せても250ルピーまで!」
オッチャン「250ルピー?ふざけてんだろ!300ルピーだ!」
私「ぐぬぬ・・・わかった。払うから店から出させてくれよ・・・泣」
といって、300ルピーという大金を払ってしまう・・・。
ちなみに、1000ルピー札を出したんだけど、当然のように500ルピーしか返してこない。
指摘したらヘラヘラしながら200ルピー渡してくる。
こいつら外国人旅行者から金を巻き上げるプロだ。雨期にインドを訪れる皆さん、ご注意ください・・・
( ちなみに、ここで買ったレインコート、最終日まで使います。 そう思えば良い買い物だったも笑 )
初の鉄道チケット購入
そうこうしている内に外国人専用鉄道チケットに到着。ガイドブックをしっかり見てたら、特に迷うことはありませんでした。
とりあえず受付にジョドプールまでの行き方を聞くと、申請用紙を書けとのこと。そこそこリッチに3A A/C車両を選びます。
ちなみに、インドの列車は車両ごとに階級分けされていて、上から順に1A、2A、3Aといった感じで分かれています。
( 詳しくはこちらのブログを参照 )
ジョドプールまでの距離は約600km。日本で言えば、大阪から東京を往復できる距離でしょうか。値段は950ルピーとのこと。なかなか痛い出費です。
チケットも無事に買えて、どこに行こうかなぁ・・・と外を見ると
さっきより雨足が強まっています(´ω`)‥トホー
仕方なくこのチケット売り場で雨宿りすることに。
ちなみにこのチケットオフィス。クーラーも効いていて
座り心地のいい椅子もあって、休憩スペースにはもってこいです。
となりのイタリア女性と雨宿り
雨宿りをしながらガイドブックを眺めていると、隣に四十路近くの白人女性が。
特にすることもなく暇なので「Where are you from?」と聞いてみる。
キャティさん、英語が上手。彼女も雨宿りをしていて、話が弾みます。
「インドのキャッチウザいよねー笑」という話で盛り上がります。
どうも音楽家?ミュージシャンになりたいらしく、世界を放浪しているみたいです。今はアクセサリーとか小物をイタリアで売ってるみたい。
「日本について何か知ってる?」と聞いてみれば
「ごめんなさい、あんまり知らないわ。でも、モモ色の木はすごいわね。」とのこと。
最初ピーチ? と思いましたが、おそらくサクラのことを言ってたんでしょう。
ちなみに、この人にトランプでマジックを見せると、手を叩いて喜んでくれました。
おそらく今頃、イタリアのSNSで拙い英語でマジックする自分の動画が流されているはず笑
ニューデリーの中心 コンノートプレイスへ
雨足も弱まってきたので、電車が出るまでデリーを観光することに。
キャティさんが隣でロンリープラネットを広げて
「ここに行きましょ!」と指をさしています。
場所はコンノートプレイス。
ニューデリーにおいて最も発達している場所かもしれません。
ちなみにキャティさん、インドに結構長くいるはずなのに、場所をよくわかってないみたい。人に聞いたり、Googlemapで確認しながら何とか到着。
「朝ごはん食べてないわよね。何か食べましょ。」
とのことなので、何が食べたいか聞いてみると
「もうインド料理はウンザリだわ・・・、うん。」
ということで、近くにあったバーガーキングに入ることに。
インド最初のご飯がバーガーキングってなんだかなぁ (´・ω・`)

( チキンカツが1枚入ったバーガーセット )
味は普通に美味しかったです。ほんのりカレー風味?
ちなみに、注文するとき、後ろのバイトの女性達が
送迎会か誕生日会か、仮装して、歌って、踊っている。
もちろん客が来ても、いっこうにやめる気配はない。
おい、お前ら働け。
でも、みんな楽しそうなのはいいな笑
デリー・メトロに乗ってオールドデリーへ!
キャティさんはもう疲れたのでゲストハウスへ戻るとのこと。
なので、コンノートプレイスの地下鉄の駅でお別れすることに。

( キャティさんとコンノートプレイスにて。次はもっと英語喋れるようになっておきます! )
ちなみに、インドの地下鉄では、荷物検査とボディーチェックが行われています。
確かに近隣諸国と睨み合っている関係だもんね・・・
また、ボディーチェックが結構雑でして
検査員がボディーチェックしながら下腹部を揉んでくるのは、さすがインドといったところ。
( ちなみに、女性は女性の検査員がボディーチェックしてます。 )
さて、インドの地下鉄ですが、とにかく人が多い・・・
そして、電車の中では誰しも構わず電話していて、かなりうるさいです。
これもインドならではなんでしょうね。
さて、降りる駅は「Chandni Chawk駅」です。
オールドデリーの中心街。東京でいえば浅草といった感じの、庶民の町です。
やっぱりオールドデリーは新市街に比べて汚い・・・
そんな大通りを進んで、世界遺産であるラール・キラー、通称レッドフォートへ向かいます。
世界遺産のラールキラーで一休み
ラールキラーに到着!
少し歩き疲れたので、入場ゲートのある、ラーホーリ門の近くで座って休憩します。

( ラーホーリ門。インド兵が門の前にいるのが見えます。 )
座って休もうと思っても、休めないのがインドの特徴。
そもそもインドにおける観光地なので、みんなテンション高く、すぐ話しかけてきてくれます。
私みたいなコミュ障でも全く問題ありません。
色々お話したり、手品を見せたりして楽しみます。

( 現地の同い年の学生とパシャリ。みんな目デケェ!)
休憩もそこそこに、中を見学することにしました。
ちなみに外国人価格は500ルピー(約1000円)。とても高いです泣
けれど、外国人だと、こんな長い列でも一瞬で通してくれます。

( おっちゃんこっちみんな )
ちなみに、通るといっても外国人専用の列なんかがあるわけではなく
長時間並んでるインド人をかき分けながら進むので、少し気まずい
(´・д・`)ゴメン…
入場ゲートをくぐると、お土産屋さんが左右に並んでいるアーケードがあります。

( インド各地の名品が売られています。)
色々買いたい気持ちを抑えつつ、先へ進みます。

( 謁見の間。中には王様の座っていたイスが飾られています。)
ほとんどの見所を見終えて、ベンチで座っていると
修学旅行か遠足か、現地の小学生がたくさん話しかけてきてくれます。
しかも、めちゃくちゃ流暢な日本語で、です。
後から聞いた話ですが、小学生の時から第二外国語を学ぶ人も多いそう。
日本みたいに一つの言語だけで生きていける国では考えられませんね。
現地の手作り弁当を食べてみる
予想以上に早くラールキラーを見終えてしまったので、次にどこにいこうかベンチで迷っていると、一人の青年が声をかけてきました。
インドでエンジニアをしているそうです。
年は確か19だった気がする。自分より若いのにすごい・・・
テンプレの質問で「日本についてどう思う?」と聞いたら
「テクノロジーの最先端を行く国だよね。」とのこと。そんなイメージなのね。
すると、逆に「インドについてどう思う?」って聞かれました。
私「とりあえず元気な国だと思う。あと、たまに騙してくる人がいるよね('A`)」
「元気ってなんだよwwwあと、騙してくる奴らは他の国にもいるだろ?インドに限ったことじゃないぜ。」
確かに。どこに行っても外国人はカモられやすい。
そうやって納得していると、彼は続けてこう説明してくれました。
「いいかITO?
インド人はみんな"助け合い"の精神を持っている。貧乏金持ち老若男女関係なくだ。
日本とかヨーロッパから来る旅行客は、たくさんお金を持っているだろ?
あいつらは、お前ら外国人がお金を払って"助けてくれる"のが当たり前と思ってるんだよ。
ところで、もう昼ごはんは食べたのか?」
私「へぇ〜。なるほどね。いや、まだ。なんか地元の美味しいカレー屋教えてよ。」
「わかってくれて何より。あ、俺の弁当あるから分けてやるよ。その後カレー屋にも連れていってやる。これも"助け合い"だな。HAHAHA」
そう言いながら、帰りにラールキラー内にある博物館に寄ってくれて、インドの歴史を丁寧に解説してくれました。
こういう時に世界史を選択していなかったのが悔やまれる・・・
でも、何だか西洋と東洋が混ざり合った感じなんだよね。絵なんかも。
で、途中で見つけたベンチでお昼ごはん。スィットキーの手作り弁当です。

( パーラーターとアチャールの簡素なお弁当 )
お弁当の中身はチャパティ?のようなもの。
けれど、聞いてもチャパティじゃない!と言われたので、また違うものなんでしょう。中にはすごい刺激的な味のするチーズが練りこまれていてます。
後で調べたらパーラーター?という、ギー(精製したバター)を小麦粉の生地に折り込んで焼いたものっぽい。
ちなみに下の方にある見える茶色い塊は、アチャールという、いわゆるお漬物(ピクルス)です。これはマンゴーのお漬物だそう。
このアチャール、超強烈な味がします。
ガリッと噛んだ瞬間、強烈な酸味と辛味が口いっぱいに広がります。
(;゚Д゚)ヌォォォォォォォォ!!!
というリアクションが面白かったのか、スィットキー爆笑。
そして、それを見てインドの軍人さんがこちらに来て、何か調味料?みたいなものをくれました。
軍「それかけて食ってみろよ。さらにウマイぜ。」
それが左上に見える赤いソースです。
ちなみにこれも強烈な辛さです。多分チリソースなんだろな。
あまりの辛さにミネラルウォーターガブ飲みしているのを見て軍隊さん爆笑。
屋台飯と初カレー!
お弁当を食べて軽くお腹を満たした後は、オールドデリーの屋台に連れていってくれました。そこでパニプリという屋台飯を食べます。
( 参考 :The庶民の味!インド屋台飯いろいろ! )
「これが食いたい!」と言って、何個か食べた後にお金を払う後払いシステム。
ちなみに、このパニプリ、自分の口には合いませんでした(;´Д`)
シュー生地の中に、なんか冷たくてよくわからない液体を注いで、そのまま一口で食べるというもの。せめてスープが温かければ食べられるんだろうけど・・・
そしてその後は念願のカレー!
なにかよく分からない屋台の奥に入って、カレーを頼みます。

( すごいボリューム。これで50ルピー(約100円)です。)
ちなみにこのカレー。めちゃくちゃマズかったです。
真ん中のヒヨコ豆のカレーはニンニクが効いていて美味しいんですが
隣のカレーはただの塩スープみたいな感じ。
そして何より米が泥の味。そしてインディカ米なのでパサパサ (´Д⊂ヽウェェェン
しかもなぜか奢らされる羽目に。
「これも"助け合い"の精神だぜ (にやけ顏」
せめてもう少しウマイ店を紹介してくれたら納得できたんだけどなぁ。
けれど、この後オールドデリー駅まで案内してくれて、自分の電車出発ギリギリまで電車の乗り方を説明してくれました。
なんだかんだで優しいインド人なのでした(・∀・)
寝台列車に乗ってジョドプールへ
駅の人たちにチケットを見せながら、何とか自分の列車の止まるホームに到着。
電車が来るまで、ホームに座りながらノンビリ待ちます。
ちなみに、インドの列車は出発する本数が少ないためか
それとも人口が多いせいか、ホームのあちらこちらで待っている人を見かけます。

( 犬も人もみんなホームで寝てます。)
そして特に遅れることなく列車が到着。

( インドの寝台列車。長くて先が見えません。 )
チケットと何度もにらめっこして、自分の席を探します。
そして何とか自分の席を発見。
自分が乗ったのは3Aというランクの寝台列車。
席に3人座ることができて、寝る時間になったら席を倒して三段ベッドにする感じ。なので、みんなで眠たくなるまでお喋りするのがインド式。
近くに座った人は、ジョドプールでホテルを経営するマネジャー、社長さんでした。
「なんか君、すごい貧乏旅してるんだね( ´,_ゝ`) 」と煽られる。ほっとけ。
せっかくホテルの経営者ということで、宿の交渉してみるも、予算が足りなくて断念。
それでも、これから行くジョドプールの観光名所を色々と教えてくれました。
ちなみに、ホテルの経営者的に、ガイドブックに掲載されれば凄い宣伝効果が高いそうです。そりゃそうだよね。自分も今回ガイドブック無いとどこ行けばいいかわからなかったし・・・
そろそろみんな眠たくなってきたので、ベッドを降ろして就寝。

( 中段から見た感じ。結構安定感あって、快適です♪ )
寝台列車に揺られながら、持ってきた小説を読んで眠気が来るのを待つ。
そんな孤独の旅人みたいな雰囲気に酔いしれながら
砂漠の街ジョドプールへ向かうのでした・・・
つづく
参考リンク
→キャティさんが持ってたガイドブック。歩き方よりかなり詳しい情報が載っています。