本の要約スライド
※上記スライドで重要と感じた概念を抜粋
※本記事は上記スライドの補足と雑記を箇条書き
※間違ってるところがあればコメントで教えてください
全体を通じての感想
- 著者STEM嫌いすぎワロタ
- ハイデガー先生の影響がすごい。ハイデガー先生難しい。
- 文章が読み難い(翻訳本の影響?)例示と結論が行ったり来たり
- 人文科学と社会科学がなぜ、大事なのかを説明している
- 第3章と第5章、第4章と第7章を連続で紹介してもよかったのでは
- 第8章はまとめではなく、ハイデガー先生推しで終わる
第1章 世界を理解する
- 第3章〜第7章までの内容を簡潔に要約している章
- センスメイキングとは、人文科学に根ざした実践的な知の技法
- 「実践知」を人文科学から持ってくるには?*1
- 社会科学のことを忘れてあげないでください*2
- フォード社の技術一辺倒はよくある。引き合いに出されすぎて可哀想
- スターバックスの例*3は面白かった
第2章 シリコンバレーという心理状態
- GAFA*4やUber,Paypalをあげ、データ至上主義に警鐘
- 何事も技術が解決していくれるという考え方はヤバイ
- QS自己定量化 :何事も数値に置き換えるべきってどうなの
- ビッグデータの危うさを、Googleインフルトレンドで説明
第3章 「個人」ではなく「文化」を
- 冒頭のアリストテレス『政治学』の引用がイイ!
社会は個人よりも上位にある。共同を生活を送ることができない者
あるいは自給自足をしているがゆえにその必要がなく、社会に参加
しない者がいるとすれば、それは獣か神である。
ーアリストテレス『政治学』
- 上記引用に「社会的文脈」の意味が含まれている
- 我々が人間たる所以、デカルトの「我思う、故に我あり」とハイデガーの存在を対比
- マーケティング論でいう「ドリルの穴」と似た概念と感じた
- フォード社の車、リンカーンを例示
- 「意味の連なり」これは「ドリルの穴」をより発展させた考えかも*5
- 脳損傷をおった女性の例示で、自然科学の限界を提言
- ドレイファスによる新たなスキルを身に着ける段階
- 第一段階は「初心者レベル」で文脈に依存しない要素
- 第二段階は、「新人レベル」で、経験に応じてパターンを認識できる状態
- 第三段階は、「一人前レベル」で、階層構造の意思決定手段を持つ状態
- 第四段階は、「中堅レベル」で、迅速で流動的、複雑な行動が可能
- 第五段階は、「達人レベル」で、頭で考える余地がほとんどない
- ジャズの達人レベルはほぼ頭で考えて演奏をしていない、無意識のレベル
第4章 単なる「薄いデータ」ではなく「厚いデータ」を
- 稀代の投資家、ジョージ・ソロスの成功エピソード
- 反証可能性というカール・ポパーの概念紹介
- 客観的知識、主観的知識、共有知識、5感で得られる知識(直観?)の4つの知識
- 本ばっか読まずに、街に出て、人と話せ
- 厚い記述に関しては、佐藤郁哉教授の本を読んだ方がわかりやすい
- 「エスノグラフィー」 問題解決大全に掲載

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第5章 「動物園」ではなく「サバンナ」を
- フッサールの「カッコに入れる」行為 判断保留 エポケー
- エポケーは「ドリルの穴」を見つけるのに大事?
- ここら辺からハイデガーがどんどん出てきます
- 「正しい」と「真実」の解釈。少し分かりにくい。客観的と主観的に近い?
- ローマのナヴォーナ広場が例に。実際に行ったけど、確かにあれは凄い。
第6章 「生産性」ではなく「創造性」を
- 「恵み」という表現はよく使われている
- 似たような言葉で「ユーレカ!」が思い浮かんだ*6
- 創造性と人文科学を、アブダクションを使って結びつけている
- しかし、アブダクションも帰納法の一部なのでは?
- 枚挙帰納法、仮説推論、類推(アナロジー)は全て一緒と感じるのだが・・・
- デザイン思考への批判が本作最も面白い点。筆者の感情が爆発している。
- 確かにこんな奴大学にいたわ。所謂「意識高い系」
- 筆者絶対に意識高い系嫌いやろって思った
第7章 「GPS」ではなく「北極星」を
- 何にでも関心を持つことが大事
- 急にハイデガーの技術論
- 意味のある違いは、確かに今の時代必須かも
- むしろ才能のない文系大学生はセンスメイキング 鍛えた方が望みあると思う
- もちろん両方の知識は必要だと思うけど
- リスクを取る大切さ=ルールを捨て、ありきたりな行動を辞め、自分独自の方法で世界を体験しなければならない=意味のある違い
第8章 人は何のために存在するのか
- 人は何のために存在するのか
- 人は、意味をつくり出し、意味を解釈するために存在するのだ
- 人文科学の分野はこの考えのトレーニングとなる
補足・参考URL
アブダクションと帰納法に関する記事
非常に面白かったです
プレジデント社の記事、あらゆる業界で活躍する人のお話
センスメイキングを読んでから読むととても面白い