大阪・肥後橋の担々麺 都来
デザイン会社やなんの会社よくわからないオシャレなビルが立ち並ぶオフィス街
サラリーマンのためにか、飲食店もズラリ。
肥後橋には時間のないサラリーマンのためにサッと食べてサッと仕事に戻れるランチが星の数ほどはないが、そこそこある。
そんな肥後橋での私の一押しは、「都来」の坦々麺だ。
今日初めて来店して食べてみたが、あまりの坦々麺さに心が躍った事実から私は逃れられないでいる。
仕事が一段落着くと、気分転換に肥後橋周辺を散歩するのが最近の趣味になっている。
「なんか麺類が食べたいなぁ…」
そんなことをぼんやり思いながら、ウロウロしている道の途中で奴はいきなり私の前に現れた。
目に飛び込んだのは「坦々麺」という文字。
「麺」
なんて魅力的な字面だろう。
気付けば吸い込まれるように、店内に足を運んでいた。
中華料理店らしいシンプルな店内。
席の埋まり具合は6割程度。
ランチの時間帯も終わりかけていた。
カウンターに座るか迷ったが、のんびりしたい気分だったので4人席に。
メニュー表を手に取り、頭を悩ませた。
「汁なし…坦々麺」
本場では汁がないことが常だという。
しかし私は元来ラーメン好き。
とりあえず「焦がしマー油坦々麺」の単品を頼んだ。
セットも良いが、ダイエットを怠ってはならなかった。
すぐに坦々麺、彼は私の前へと運ばれてきた。
…なんて。なんて神々しい姿だろう。
香りがもう、たまらない。
まずはスープから。
胡麻の香りが脳天を突き抜ける。
程よい辛味が胡麻の強い甘みとマッチした、甘み溢れるスープ。
次は麺だ。
この麺が、私の想像の遥か上を超えていった。
しっとり、もっっちりしていたのだ。
よくあるチープなプリプリの縮れ麺ではなかった。
このしっとり、もっっちりの麺がたっぷりの挽肉とスープに絶妙に絡んで箸が止まらない。
たまに口に入ってくるナッツと長ネギがアクセントになり、飽きずに箸を進めること10分。
いつの間にか麺と具が消え、私の前に残されたのはマー油が微かに浮かんだスープだけだった。
これは食したものにしかわからない、不思議現象。
肥後橋に来る際は、ぜひ立ち寄ってみてほしい。
〜完〜